博報堂の新プロジェクト「恋する芸術と科学」始動

新たな雑誌『恋する芸術と科学』を創刊予定。

博報堂は6月11日、2014年10月からβ版として活動してきた次世代型クリエイティブプロジェクト「恋する芸術と科学」ラボを本格的に始動した。

ラボのコンセプトは「文理芸と産官学の垣根を超えた専門性の融合によって、未来を創造する」。各専門分野のリーダー(デザイナー、プログラマー、建 築家、エンジニア、生物学者、音楽家など)を集め、一般的に対立しがちな視点(感性と理性、伝統と未来、デザインとテクノロジーなど)を高次元で融合しな がら、企業と社会の課題を解決していく。すでに、2014年に文部科学省と協働で海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム~」を手掛けている。

設立メンバーは7人で、リーダーは同社クリエイティブディレクターの市耒健太郎氏。2012~14年には、雑誌『広告』の編集長を兼任し、今回のラ ボ名でもある「恋する芸術と科学」をテーマに、広告業界以外にも様々な領域を巻き込んだ「新しい時代の創造性」について特集してきた。

また今夏、ラボの考え方や、活動内容を広く発信することを目的に、新たな雑誌『恋する芸術と科学』を博報堂から創刊する予定となっている。

電通、スポティファイへ出資
盛り上がる定額制音楽サービス

膨大なユーザーデータに魅力。

電通は6月15日、定額制音楽サービス「Spotify」を運営するスポティファイへの出資を明らかにした。子会社の電通デジタル・ホールディングスが運用するファンドを通じ、スポティファイの第三者割当増資を引受け、株式の一部を取得する。出資額は非公開。

電通グループはこれまで40カ国以上で、「Spotify」を活用した企業ブランディングなどの取引実績があり、「ブランデッド・プレイリスト」と いう楽曲再生リストをスポンサードする広告商品をコカ・コーラやアディダスなどが活用、マイクロソフトやBMWなどが専用コンテンツを提供した例もある。

「Spotify」の有料会員は2000万人、アクティブユーザー数は2014年5月末から倍増し7500万人以上。楽曲数は3000万曲を超え、 主に利用者がつくる再生リストは15億件にのぼる。5月には「YouTube network Maker Studios」「MTV」などのメディアと組み、動画コンテンツの配信も開始するという。日本での定額制音楽配信サービスは他にも米アップルが参入を発 表、LINEの「LINE MUSIC」、エイベックス・サイバーエージェントの「AWA Music」がスタートするなど、活況を見せている。

スマートフォン活用ヒントが満載
ADKが小冊子を刊行

企業のための、スマホ活用戦略ガイドを刊行。

アサツー ディ・ケイは5月28日、同社のスマートフォンプロジェクトにおいて、企業のこれからのスマートフォン活用ヒントをまとめた小冊子『スマートフォン広告/コミュニケーション ファーストステップ・ガイド』を刊行した。

消費者のスマホ利用が広がる一方で、企業のコミュニケーション担当者の多くが「広告やコミュニケーションの手段としてスマホの必要性はわかるが、どこから着手すればいいのかわからない」という悩みを抱えている。

そこで同プロジェクトでは、平日のスマホ利用時間が1時間以上の活発なユーザーを「先行層」(全スマホユーザーの56%)と捉え、彼らを対象に、ス マホ利用やスマホ広告接触インサイトを調査・分析。その結果、「新商品を最初に知る手段」「テレビや店頭で気になったらすぐ調べる手段」「シーンや商品の 性質・価格帯で他の媒体と使い分ける」というスマホ利用の3つの特徴が浮かび上がった。

本書では、その特徴に基づき、企業が広告・コミュニケーション手段としてスマホを活用していくための「情報の選択」「導線設計」「コミュニケーション設計」のヒントをまとめている。