TBSラジオ、「radiko」でリスナーの推移を1分単位で可視化。

TBSラジオは1月29日、ラジオリスナーをリアルタイムに可視化するデータダッシュボード「リスナーファインダー」の運用を開始しました。TBSラジオは「radiko」(ラジコ)のリスナーログデータをリアルタイムで可視化するプロジェクトを推進しており、今回の取り組みもその一環です。

radikoは、民法各社とNHKのラジオを試聴できるIPサイマルラジオサービス。PCやスマホで利用できます。アプリの総ダウンロード数は約2900万DLで、月間延べ聴取分数は46億分です。

リスナーファインダーは、聴取ログデータを1分単位で可視化します。生放送スタジオ内に設置されたモニターで表示され、番組制作者はよりリスナーの動きを意識しながら放送できるそうです。このツールをより聴かれる番組作りへ活かし、データドリブンな放送局を目指すとのこと。3月末までは試験運用し、4月以降本格実装予定だそうです。

ラジオの聴取率は、2か月に1度の1週間を対象としてアンケート調査を実施して数値を割り出していました。この調査期間は「スペシャルウィーク」として各局各番組が特別な企画やゲストが出演するなどの取り組みを実施していました。TBSラジオは2001年8月から続き102期連続17年間個人聴取率の首位を記録しています。

昨年11月にはTBSラジオ局内で開催した定例の社長会見での三村孝成社長は、聴取率聴取週間について「スペシャルウィーク」という呼称をやめ、局全体で特別な編成は実施しないとしました。radikoによる実数の把握ができるようになったことが理由だとしています。

業界トップの放送局によるデータを活用した番組作りと広告展開などに注目していきたいです。