寒中お見舞い申し上げます。

今年もお正月が終わり、通常営業です。なんかよくわかりませんが、最近、昔よくやっていたクライアントさんの仕事が、突然やってくるみたいな、よくわからない現象が起きています。

大体7~8年くらい御無沙汰だったのに…。

それはそれでいいのですが、今、震災から10年というカテゴリーの仕事が結構多くて、日々振り回されています。

あれから10年です。早いものです。その頃は本町の事務所にいました。

それで、被災地の復旧・復興なのですが、色々取材とかに行ってくるのですが、大きな被害だった町が見違えるほどきれいで合理的な復旧を遂げています。女川町とか陸前高田市は特にそう思います。

後は三陸沿岸道路とかの復興道路・復興支援道路ですね。なんで、高速道路は無料で乗れるんですか?。って感じですね。いいなあって、言ったらだめなのですが、ある意味うらやましい限りです。気仙沼迄2時間ですよ。釜石迄2時間半です。日帰りコースになりました。

その道路は、青森にも、仙台にも、東京にもつながる道路です。すごいことです。悪い話、大津波ですごい被害を受けなければ、絶対に作られていないんだと思います。多分、道路はあと20年くらいかかっていたと思うし、町はこんなに美しく合理的になっていなかったと思います。というか、たぶん過疎が続いて、存続できなくなる街もあったはずです。

で、それにかかわる仕事をしていますと、今の状況になるために、2万人以上の人の命と、40万戸以上の建物の全半壊と、50万人弱の避難者があって、初めてこうなったんだなあって…。改めて思いました。

命を無くした方、大変な具苦労をされた方、色々な方々の無念な「思い」がそこにあって、その反対側には、国とか市町村、大企業、全国の人々とかの何とかしてあげたい「思い」があって…。

幸い、私は何の被害もなく、ほとんど苦労らしい苦労もせず、のうのうと生きております。そんな私に、「この仕事をやりなさい」と、神様が言っているのかもしれないな。

皆様の色々な「思い」を感じながら、この震災10年の仕事をやっています。だから、ちょっとしたプレッシャーと責任感で、手は抜けないなって。

でも、復興は10年で終わりじゃないです。本当の幸せはここから先にあるような気がします。コロナが下火になって、道路が全線開通したら、三陸沿岸にのんびり車中泊の旅をしてみたいなあ。

という事で、3月までは、色々振り回されて毎日ドタバタしていますが、今年もよろしくお願いします。