ADK、上場廃止へ WPPとの資本・業務提携は解消

広告業界のちょっと気になるニュースが。上場しても難しいんだね。

アサツー ディ・ケイ(ADK)は10月2日、米プライベート・エクイティファンドのベインキャピタルによる買収に対し、賛同した。同日開いた取締役会で発表し、ADKの株主に対して株主公開買付け(TOB)への応募を推奨することを決議した。経営陣は続投の見込み。

ベインキャピタルはADKの株式1株当たり3660円で全株を取得する予定。成立すればADKは上場廃止となる。買い付け総額は最大で約1517億円。買い付け期間は10月3日から11月15日まで。

TOBに際し、ADKと、広告世界最大手WPPグループとの資本・業務提携は解消となる。
両社は1998年に提携したが、両社の利益に資する協業の具体策を見出せなかった。直近でも2020年までの中期経営計画に向けた収益性の改善が不十分であることを踏まえ、提携解消に至ったという。今後は、WPPのような特定の事業パートナーにとらわれることなく、多様な企業と連携し、抜本的な改革に取り組む考え。WPPの株式はすべて売却する。